サバの味噌煮のブログ

16歳の主に映画やドラマや本の感想

(映画)グリーンマイルの感想*ネタバレあり

前々からこの作品の事は気になっていてずっと観たかったのだが、TSUTAYAに借りに来るとなぜか別の映画が気になってしまいこっちを借りるのを忘れるという事がしばしば続き中々鑑賞できず、先週に何故か唐突に見たくなりやっと鑑賞しました。素晴らしかった、正直このブログを作ったのもグリーンマイルの感想をとにかくどこかにぶつけたかったからというのもあります笑

まぁ前置きはこれくらいにしてちゃんとした感想をそろそろ書き綴っていこうと思います



やはり1番脳裏に焼き付いたシーンは最後のポールがジョンに脱獄してどこまで行けるか試してみるか?と持ちかけジョンがこんな世の中でもう生きていたくないと自ら死刑を受け入れるシーン。

この場面でジョンが語った「醜い事をし合う人間たちに疲れた、毎日世の中の苦しみを感じ聞く事にも疲れた、いつも頭にガラスの破片が刺さっているようだ」と言う言葉はスティーブンキングと監督であるフランクダラボン自身がこの作品を通して1番語りたかったメッセージなのではないのかと感じた、現に頭が痛くなるようなニュースは多いしこのジョンの言葉は真実なのだろう、これがまたこの世に対する皮肉とも感じ取れる。このシーンこそがグリーンマイルの真髄なのではないだろうか

そしてラストのジョンの死刑を執行するシーンは涙なしでは語れない。ジョンが死刑を見に来ていた遺族達の顔を見て「皆んな俺を憎悪の目で見ている」と呟くとブルータルが「俺たちを見ろ、誰もお前を憎んでないよ」と語るシーン、もうここで大体の人の涙腺は壊れるのではないでしょうか…笑  

4人の中では恐らく1番新人のディーンがいち早く泣き涙を隠せと注意されるも隠しきれていない場面も思わず貰い泣きしてしまう。ポールが中々第2ボタンの合図を出せず、ジョンと握手をして最期の言葉を聞きやっと合図を出す場面、ジョンが死刑される中それを泣きながら見守る看守達、ポールの後ろで飛び散る電球、これらの演出が本当に素晴らしかった。


そしてこれらのシーンとは別に個人的に最もインパクトのあったシーンはデルの処刑シーンだ。

処刑前のジングルスとの微笑ましい関係やジョンや看守達ともいい関係性を築いていたり犯した罪を反省していたりと(勿論それで罪が許されるわけではないが)普通にいい奴という印象が大きかった為にこのシーンは本当にショックでパーシーへの殺意が爆破しそうだった。だからこそジョンの力で精神病院送りにされたの場面が光りスッキリしたのだが個人的には正直もっとパーシーに痛い目を見てもらいたかった笑

デルの処刑のリハーサルをデルを怖がらせないようにショーを開かせ隠れてやる場面もなんとも辛いのと同時に看守のさりげない気遣いが感じられる大好きなシーンだ

そして100年生きたポールのラストの語りもどことなく後味の悪さが漂っていて良い。グリーンマイルはただ生きるのは素晴らしい!というだけの作品ではなく、ジョンが生きるのに疲れたと語るシーンなどどことなく生きるのは怖いと思わせるシーンがあるのがなんとも秀逸だ。


本当に素晴らしい映画を観れたと1週間過ぎた今でもまだ余韻がヒシヒシと伝わって来る。その証拠に昨日DVDを近所の店舗で衝動買いした。また唐突に見たくなった時に見てその時はこんな駄文ではなくもっとマシな感想文が書けるように努めようと思う